自分の手だけで気軽に占ってもらえる「手相(てそう)」。
あなたも1度くらいは自分の手のひらの線を見て、何を意味しているのか気になったことはありませんか?
手のひらの「相(そう)」を見て占う「手相」は、あなたの性格、過去現在未来、健康状態までも教えてくれます。
本記事では、「手相」の歴史とルーツ、基本的な考え方、占う方法、見る際のポイント、基本の7大線、左右や男女での違いについても解説していきます!
そもそも手相とは?
手相とは、手のひらの特徴(相 そう)を見て、現れた運勢や吉兆を判断することです。
人の相(特徴)に着目して物事を判断する「観相学」のうち、手に関するものを「手相」と呼びます。
手のひらの大きさ、形、色、手のひらに現れる線(掌線 しょうせん)、手のひらの肉付き(丘 きゅう)、指の形や長さ、手のひらの色や柔らかさまで、さまざまな特徴を観察して占います。
一般的には「掌線 しょうせん(手のひらに現れる線)」を中心に見て占うことが多いです。
そもそも手相とはどこから来たもので、どんなことが占えるのでしょうか。
「手相」の歴史やルーツ、どんな種類があるのか、「手相」の基本的な考え方について、くわしく解説していきます。
「手相」の歴史
まずは手相のルーツと歴史について見ていきましょう。
手相のルーツは古代インド
手相の発祥については、約5000年前の古代インドだとされています。
古代インドの文献には、人体のしわや印がその人の運命につながっているという思想が見受けられます。
そしてその学問を「サムドリカ」と名付け、研究を続けていました。
身体と運命の関係を研究する「サムドリカ」のなかでも、特に手に関するものが「ハストリカ」と名付けられました。
この「ハストリカ」が現在の「手相」の源流といわれています。
中国に渡り「東洋手相術」へ
古代インドで生まれた「手相」の源流は、シルクロードを渡って中国、エジプト、ギリシャ、ヘブライなど中近東に伝わり、それぞれの地で独自の変容をとげます。
特に仏教と共に中国に伝わった「手相」の原型は、中国の思想「易学 えきがく」と合体し、「東洋手相術」に発展しました。
この「東洋手相術」が伝わったものが、日本手相学のはじまりとされています。
ヨーロッパに渡り「西洋手相術」へ
一方ヨーロッパでは、紀元前600年頃、古代ギリシャの哲学者であり数学者のピタゴラスがインドで「手相」を学び持ち帰ったとされています。
そして古代ギリシャの哲学者アリストテレスが、学問として研究を推奨しました。
しかしヨーロッパにおいてキリスト教が覇権を握ると、キリスト教の教義との違いから「手相」は弾圧を受けるようになり、一時衰退します。
その後、ヨーロッパで「手相」が本格的に普及するのは、19世紀になってからです。
当時のフランス人手相家のデバロールとダルパンチーニが、現代の「西洋手相術」の基礎を築き上げたとされています。
また、イギリス人の手相研究科キローが1894年に発行した「手の言葉」も、ヨーロッパでの普及、発展に一役買いました。
このキローの「西洋手相術」が明治から大正時代ごろ日本で紹介され、現在の日本の「手相」の元となったのです。
日本に渡った「手相」
はじめて日本に「手相」が渡ったのは、平安時代ごろになります。
中国で「易学」を交え発展した「東洋手相術」が仏教と共に伝わり、平安貴族の間でのみ普及しました。
その後一般庶民にも「手相」が広がるのは、江戸時代のことです。
当時の観相学者である、水野南北の著作「南北相法」などが庶民への普及を進めました。
こうして江戸末期までは「東洋手相術」が、庶民の間で盛んに広がっていました。
しかし明治大正時代に入ると、キローらが発展させた「西洋手相術」が日本に紹介されます。
すると「東洋手相術」よりも「西洋手相術」が盛んになり、「西洋手相術」のほうが日本の「手相」の元となります。
こうした歴史から、現代の日本の「手相」は「西洋手相術」をベースとしたものが多いとされます。
このように「手相」は長い研究の歴史を持っているので、統計学的な占いであるともいわれています。
「東洋手相術」と「西洋手相術」の違い
「日本手相術」に関係の深い、「東洋手相術」と「西洋手相術」それぞれの違いについて解説します。
「東洋手相術」
中国の陰陽五行や易学の思想と結びついています。
「東洋手相術」において手のひらの肉付き(丘)は、八卦(はっけ)に対応して呼ばれます。
親子、兄弟、夫婦など、家族関係を含めた運勢を占うことが多かったようです。
運勢だけでなく、東洋医学のように健康状態を見る役割もありました。
「西洋手相術」
西洋占星術の影響を受けています。
「西洋手相術」において手のひらの肉付き(丘)は、西洋占星術の十惑星に対応して呼ばれます。
個人の性格、才能、運命、運勢を見ることが主だった役割です。
「東洋手相術」は家族関係、「西洋手相術」は個人の運勢を占うというのが、大きな違いになります。
東洋と西洋の歴史と思想の違いが、「手相」にもそのまま反映されているといえるでしょう。
「手相」の基本的な考え方
そもそも「手相」の基本的な考え方とは、一体どういったものなのでしょうか。
手相の考え方
「手相」の代表的なイメージとしては、手のしわ(線)を浮かべるかと思います。
手のしわ「手相」は年齢を重ねるごとに、深く刻まれていくものです。
あなたの行動、生活、人生がそのまま「手相」に現れているのです。
つまり「手相」とは、時と共に変化し続けるものともいえます。
「手相」は短ければ3~4か月のスパンで変わることもあるそうです。
「手相」が変われば、未来の運命も変わっていきます。
今の運勢が悪くても、これからのあなた次第でいくらでも状況は変えられるということです。
その道しるべとなってくれるのが「手相」なのです。
「手相」はあなたの現状を教え、良い方へ向かうお手伝いをしてくれます。
きっと「手相」が、あなたの明るい未来へのアドバイスをしてくれることでしょう。
何を占うのに向いているのか
あなた自身の生活や習慣が反映されている「手相」は、個人や家族、周囲の人との関係、その運勢を占うことができます。
主に占う運勢には、恋愛運、仕事運、金運などがあります。
また肉体の状態が手に現れるので、健康状態も見ることが可能です。
反対に個人の範囲を超えた災害や世界情勢については、占うことができません。
あなたの生き方を刻む「手相」が、あなたの内面や現状、このまま進んだ場合訪れる未来について静かに語りかけてくれます。
そしてその未来を、どう行動すれば良い方向に変えていけるかについても教えてくれることでしょう。
「手相」はいくらでも未来は変えられると、あなたの背中を優しく押してくれる、懐の深い占いなのです。
「手相」の方法
では実際に「手相」を見る際は、どのように判断していくのでしょうか。
左右での違い、男女差、基本の7大線、めずらしい幸運な線、「手相」を見るポイントについて解説します。
左右での違い
「手相」を見る際に左右どちらの手で見るべきか、迷う方も多いのではないでしょうか。
実は「手相」は、左右によって見えるものが異なります。
それぞれの意味するものは以下の通りです。
左手については
先天的な才能
生まれながらの性格や過去
無意識
を表します。
例えば左手の生命線の場合、生まれながらの生命力と体力を示します。
右手については
後天的な才能
現在と未来
意識的な変化
を表します。
例えば右手の感情線が鎖のようになっていると、特に気持ちが不安定になりがちな傾向が強いです。
また左手は右脳と、右手は左脳と繋がっているという説もあります。
基本的には、両手を見て占うことが多くなっています。
しかしどちらか一方で迷うときには、あなたの行動や努力が現れている右手をオススメします。
占いの結果を、これからどうしていけば良いかの参考にできるからです。
男女差について
中国では昔から、左を男性、右を女性とする考えが存在するため、男性は左手、女性は右手で占うとされているようです。
しかし現在の日本の「手相」では、男女による左右の違いはほとんどありません。
基本的に、男女差についてはあまり気にしなくてよいでしょう。
手相の種類
「手相」といえば、手のしわ(掌線 しょうせん)をまず思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
「手相」の代表的な「7大線」と、希少でラッキーな線をいくつか簡単にご紹介します。
基本の7大線
基本の線(掌線 しょうせん)は、生命線、知能線、感情線、運命線、太陽線、財運線、結婚線の7つで、「7大線」と呼ばれています。
それぞれが異なった運勢を表し、その人の線の特徴から異なる意味を読み取ります。
「7大線」がそれぞれ示す運勢は以下の通りです。
生命線:生命力、体力、健康状態
知能線:考え方、才能、仕事運
感情線:感情、恋愛傾向
運命線:運命、運勢
太陽線:名声、人気
財運線:金銭感覚、金運
結婚線:恋愛運、結婚運
めずらしいラッキーな線
その他にも、見つけられたらラッキーなめずらしい掌線もあります。
それぞれの幸運な線が表す意味は、以下の通りです。
ますかけ線:天下人の相
スター線:成功、活躍
神秘十字線:第六感、スピリチュアル
一億紋:億超えの財産
M字手相:すべての幸運
覇王線:最強の相
仏眼:記憶力、霊感
ソロモンの環:カリスマ、頭脳明晰
「手相」はそれぞれ名付けられた線によって、違う意味を持っています。
線の名前と意味を、いくつか覚えておくと役に立ちそうです。
「手相」で見るポイント
「手相」とは、手に現れた吉凶の兆しのことです。
では、どのような特徴に注目して運勢を判断するのでしょうか。
着目する手の部位や特徴について解説します。
掌線(しょうせん)
手のひらに現れるしわの線のことです。
線の長さ、濃さ、位置などによって、異なる意味が読み取れます。
またそれぞれの線によって、呼び名が異なります。
基本の掌線は、「7大線」と呼ばれています。
生命線、知能線、感情線、運命線、太陽線、財運線、結婚線の7つのことを指します。
その他にも、さまざまな掌線が存在します。
丘(きゅう)
手のひらの肉付き、ふくらみを指します。
丘のふくらみ方などによって、読み取る意味が変わってきます。
現代においてポピュラーな「西洋手相術」では、「西洋占星術」の影響を受け名付けられています。
それぞれの丘を、金星丘、第1火星丘、第2火星丘、木星丘、土星丘、太陽丘、水星丘、月丘、地丘と呼んでいます。
また、丘に囲まれたくぼみを火星平原といいます。
その他のポイント
基本的にメインで見るのは掌線と丘ですが、その他にも着目する手の相があります。
その他、以下のようなポイントからも運勢を占います。
手の大きさ
手の形
手の柔らかさ
手の色合い
皮の厚さ
指の長さ
指の形
指の肉付き
指の曲がりやすさ
爪の形
ほくろ
手や指の比率
手の出し方
など。
では具体的にどのような判断をしていくのか、ほんの一例ですがご紹介します。
例えば、
手の幅が広い場合は、力強い
手が硬い場合は、頑固
指が細長い場合は、繊細
指が太い場合は、親しみやすい
といった風に意味を読み取っていきます。
「手相」は多様な手の相から、意味を読み取って運勢を占います。
鋭い観察眼と多くの知識に基づいた、奥の深い占いだといえるでしょう。
まとめ
「手相」とはなにか、そのルーツと歴史、「手相」の方法、考え方や見るポイントについて解説してきましたが、いかがでしたか?
「手相」の奥深さに、ますます魅力を感じますよね♪
以下、今回の記事について簡単にまとめておきます。
「手相」のルーツは古代インド。
「手相」は、中国に渡り「東洋手相術」となり、ヨーロッパに渡り「西洋手相術」となった。
日本には平安時代に中国から「東洋手相術」が渡ったが、明治~大正時代に「西洋手相術」が渡り、「西洋手相術」が現在の「日本手相術」の元になった。
「手相」は年齢と共に変化していくもので、その人のこれからの努力で未来を変えることができる。
「手相」にはその人の行動、習慣、生活、人生が刻まれている。
「手相」では個人、家族、周囲の人の運勢を占うことができる。
「手相」で占う主な運勢は恋愛運、仕事運、金運などで、健康状態についても見ることができる。
「手相」は左右で意味する内容が異なる。
「手相」では、基本的に男女差は関係しない。
「手相」には基本の「7大線」があり、生命線、知能線、感情線、運命線、太陽線、財運線、結婚線の7つ。
「7大線」の他にもさまざまな線があり、希少でラッキーな線も存在する。
「手相」で主に見るポイントは、掌線(しょうせん)と丘(きゅう)であり、その他にも様々な着目点が存在する。
「手相」は古代より学者たちが研究を重ねてきた、長い歴史を持った占いです。
先人たちが積み上げてきた膨大な知識と、それに基づいた観察力で、手に刻まれた情報を読み取るのです。
「手相」にはあなたの努力や生き方、ひいては人生そのものが、味わい深くまざまざと刻まれています。
そこにどんな意味が含まれているのか、知ってみたくはありませんか?
未来がどうなるのかは、あなたのこれからの行動、努力次第で変えられます。
「手相」があなたの現状を教え、きっとこの先の道行きを明るく照らしてくれることでしょう。
長い歴史を持ちながらも、包容力にあふれた、あなただけの味が現れる「手相」―。
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本記事で解説してきたように、「手相」の歴史は長く、その情報量も膨大です。
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